プロジェクトの不確実性に対応するには、思考を鍛える必要があります。
プロジェクトマネージャーが身につけるべき4つの思考を紹介します。
イシュー(issue)の特定
イシュー(issue)とは、重要な点、論点、問題点の意味ですが、「いまこの瞬間に、考え、結論を出すべき論点」という意味合いが強いです。
このイシューが定まっていないために、思考と議論が集中できず、話が発散したり、解決策にいたらないということが多くみられます。
イシューは、主語と述語を持った疑問形をとります。
例えば、「どうすれば、品質をあげることができるのか?」といった形です。
ゼロベース思考
ゼロベース思考とは、既成概念や常識、習慣、過去事例などの枠を取り外して考えるということです。
- 自分の狭い枠の中で物事を見ない。
- 「できるはずがない」などと否定しない。
- ステークホルダにとっての価値を考える。
仮設思考
仮設思考とは、限られた時間と情報であっても、必ずその時点での結論を持ち、実行に移し、実行した結果を検証することで、次のステップにつなげることです。
- アクションに結びつく結論を常に持つ(so what? だから何なの? を繰り返す)。
- 結論に導く背後の理由やメカニズムを考える(結論と理由の提示)。
- 「ベスト」よりも「ベター」を実行する(スピードの重視)
戦略思考
戦略思考とは、不確実、不透明な状況下でも、価値基準と責任をもって、構造をロジックで洞察し、明快な将来のシナリオを作ることです。
一定のリスクを覚悟しながら、必ず目標を達成するための思考です。
戦略思考の反対は、オペレーション思考です。
オペレーション思考は、「問題がある。だから、解決しよう。」と考え、戦略思考は、「それは、本当の問題なのだろか?」と考える。
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