ベンダーマネジメントまたは、ベンダーコントロールと呼んでいる会社も多いですが、ベンダーマネジメントとは、簡単に言うと、SIserなどのベンダーにプロジェクトの最後まで一緒にやり遂げることを言います。
そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、これが意外と難しいんです。
ベンダーはベンダーのスコープが存在する
外部リソースを調達する場合、RFP(提案依頼書)などを出して、提案内容を比較検討し、決定しますが、そのRFPにベンダーに依頼する範囲が記載されているはずです。
ベンダーも営利目的の企業ですから、契約の範囲ことだけをやって、その対価を受け取ろうとします。
つまり、契約にないことはやりません。
ですが、プロジェクトには不確定要素がありますので、ベンダーと契約する時点で、その作業の詳細までは明確になっていない場合がほとんどです。
ここに落とし穴があります。
こちらは、ここまでやってほしいと言ったつもりでいたのに、ベンダー側は、こちらが考えているよりも狭い範囲で捉えていたということが多々発生します。
こちらのスコープとベンダーのスコープが異なるということです。
この溝を埋めながら、ベンダーと一体となってプロジェクトを推進していくことがベンダーマネジメントです。
ベンダーのSEは優秀だとは限らない
もう一つ、以前に記事SIerは、デジタルではなくアナログで決めるでも書いた通り、提案するときに出席したSEと実際に一緒に仕事するSEは違いことも多く、提案SEが優秀だったから契約したのに、実際に来たSEはそうでもないということがあります。
それでも契約してしまった以上は、一緒にプロジェクトをやり遂げるしかありません。
あまりにもダメな場合は、ベンダー側の責任者に申し入れて交代してもらう手もありますが、交代でくるSEが必ず優秀である保証もありませんし、実際に、すぐに交代要員としてアサインできるSEは、どのプロジェクトにもアサインされていないということであり、つまりは、ニーズがないSEともいえるからです。
このように、ベンダーと「やってください」「できません」の交渉を行うのもPMの役割です。
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