プロジェクトの立ち上げで大切なこと プロジェクトマネージャーは、プロジェクト立ち上げ時に、プロジェクト計画書(実行計画書)を作成しますが、その際に、大切なことは、以下の3つです。
- プロジェクトの目的
- プロジェクトの目標
- プロジェクト立ち上げの背景
プロジェクトマネージャーは、これら3つをしっかりと押さえ、プロジェクト計画書に記述します。
目的と目標の違い
目的と目標は、似ていますが違います。
この違いをきちんと理解してください。
目的は、「何のために」という意味です。 目標は、目的を達成するための指標です。
例えば、「売上を2倍にする」というのが、目的です。 そのために、「来店客数を●●%増やす」「客単価を●●●円UPする」というのが目標です。
システム開発を例にすると 例えば、「10%のコスト削減」が目的となり、そのために、6か月で、販売管理システムを、5百万円で開発することが目標となります。
目標は、QCDだと覚えるとわかりやすいかもしれません。
上の例では、QCDは次の通りです。 Q・・・販売管理システムを(自動化) C・・・5百万円で D・・・6か月間で
プロジェクト立ち上げの背景を確認する意味
プロジェクト立ち上げの背景を確認するで、そのプロジェクトの特徴や制約条件、前提条件を確認するこができます。
なぜ、他のプロジェクトではなく、このプロジェクトが立ち上がったのか? なぜ、このプロジェクト目的を達成しなければならないのか? なぜ、今やるのか、この期間でやるのか? なぜ、この予算なのか?
これらを確認することで、「納期は絶対に守らなければならない」とか、「予算をできるだけ抑えた開発をしなければならない」とか、「品質にはこだわる」などの特徴を抑えることができます。
その特徴から、制約条件として、例えば以下のようなものが定義できます。
- 本番稼働日は、●月●日とし、遅れは許されない。
- 新たな購入を控え、既存資産を流用する。
- 新技術の採用はせずに、枯れた技術を採用する。
また、前提条件として、例えば以下のようなものが定義できます。
- システム完成に合わせて、業務側体制を整備する。
- 戦略的に新技術を採用するため、必要に応じて追加予算を調達する。
- 将来の拡張性は考慮しないこととする。
ちなみに、前提条件と制約条件の違いは、前提条件は、これが変わるとQCDに影響を及ぼすもの、制約条件は、この条件のもと(あるいは、この条件を達成するように)プロジェクトを推進しなければならないということであると覚えておいてください。
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