システムの品質の最後の砦は、テスト工程です。
テスト工程では、本番で不具合を発生させないために、すべてのバグをつぶすことが目標となります。
良く、「テストでバグが無かった」と喜んでいる人がいますが、この考えは間違っています。
バグがでなかったのは、テストのやり方が間違っていたからだと考えるべきです。
バグはどこで仕込まれたのかを追及して品質を高める
テストで発見したバグは、当然、修正し再度テストを実施して、合格するまで繰り返します。
そして、発生したバグは、テスト結果報告で、バグの内容とその対処について報告されます。
ほとんどの場合は、これで終わりになるのですが、これで終わらせてはもったいないです。
テストで発生したバグは、どの工程で仕込まれたのかを追及し、その工程の作業品質について、再確認するべきです。
例えば、外部設計が間違っていて、テストで不具合が発生したのであれば、どのように外部設計をやったのか、外部設計のレビュー内容はどうだったのか、指摘事項にこのバグに関することがあったのかなかったのかなどを確認します。
なぜ、設計でバグが仕込まれたのか原因がわかり、その原因が当該バグだけに影響するものであれば、安心できます。
もしかしたら、バグを仕込んだ原因が他のバグを発生させる可能性を示唆しているかもしれません。
その場合は、外部設計からの工程をトレースし、追加のテストや不足している作業などをやり直します。
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